想像する楽しみを残した
引き算の意匠
言葉の美しさ、
余白の美、
『うたかたの白』
源氏物語 第4帖「夕顔」
ミステリアスさと儚くも美しい夕顔の姿
紫式部が描いた
「美しきも儚き白」
それは「白」が印象深く描かれていました
磨りガラスのような質感の外郎と
透き通る錦玉と色を変えた錦玉は
「ひたぶるに従ふ心」「匂い」として添え
その儚き様を意匠に取り込みました
夕顔の美しさと儚さが
磨りガラスのような外郎の白から
伝わりますように
京菓子展2024 ものがたりをたべる「源氏物語」
〜 菓子研究家 鈴木宗博審査員 特別賞受賞 〜
『瑠璃の軌跡』
枕草子 百四十六段「うつくしきもの」
瑠璃の壺
この美しくちいさなものは七宝のひとつか
異国の瑠璃ガラスだったのか
清少納言の眼を捉えた情景
その瞬間を切り取り
シルクロードの遙かなる旅路に思いを馳せ
小さく可憐なガラスと
その軌跡を意匠に取り込みました
後方に置いた透き通る錦玉から
瑠璃の軌跡、その先のシルクロードを
そっとのぞいてみてください
京菓子展2022
〜 優秀賞、審査員特別賞のW受賞作品 〜
ごあいさつ
Greeting
素材に向き合い、
美味しく美しい和のお菓子を
創ることをコンセプトに、
季節の移ろいや、
美しい瞬間、
時間を切り取り、
一つの小さな和菓子に落とし込みます。
ただ美しいだけではない、
小さなお子様にも安心して
美味しく召し上がっていただけるよう、
材料にもこだわって厳選。
安心安全に、大切な人の笑顔を
思い浮かべながら…。
一服のお茶のために調えられ、
亭主と客の心が通い合う凛とした空間。
お茶事で出会った和菓子の
主張しすぎない存在感と
そこに秘められた季の彩りに魅了されました。
和菓子は私にとって色をかえ、形をかえ、
季節の情景、心遣いをさりげなく表す
センスと技術が融合したアート。
あとりえ珠庵では、
一流の和菓子職人の元で身につけた知識や技術、
8年以上の教室運営経験を元に、単発・コース・
プライベートと、一人ひとりに合わせたレッスンを
ご用意させて頂いております。
和菓子作りが初めての方は、季節の単発レッスンで
丁寧な素材作りと、美味しいレシピをお楽しみください。
向上心や熱意をもち、余白の美を楽しむデザインを
大切にしてくださるみなさまを
心よりお待ちしております。
尚、レッスンでお伝えする内容には
「利用規約」を設けておりますので、
ご一読をお願いいたします。
Message
講師からのメッセージ
美しく美味しい外郎上生菓子の魅力を、
もっと知っていただきたい
日常にはない特別な和菓子を自分の手で仕上げる喜びを、
もっとお伝えしたい
そんな想いから、外郎上生菓子「玻璃色ういろう」として
商標登録をいたしました。